Avvolta nel silenzio : 静寂に包まれて

Avvolta nel silenzio : 静寂に包まれて
(Seijaku ni tsutsumarete)
「封鎖」期間中、つまりパンデミックのさなかに書かれたこの詩は、二年半を経た今もなお警鐘でありたい。
慎重さを忘れないように、と。なぜなら新型コロナウイルスは、ああ、いまだに潜んでいるからだ。
あの悪夢のような日々の記憶は、今も生々しく鮮明である。だが、それはただの悪い夢ではなかった。
そして今、私たちがある程度の「日常」を取り戻そうとしているこの時に……
静寂に包まれて
愛しい、わが最愛よ、
君はいまだ眠りの中にあり、
包まれ、沈み込んでいる、
本来の君には似合わぬ静寂に。
少し粗野で、
おしゃべりでありながらも、
つねに魅力的な君。
その姿かたちは
はっきりと見えていて、
見つめ、憧れる者の
すべての眼差しを、
虜にしてしまう。
やがて君は目覚めるだろう、
何の音もなく、
小鳩の飛翔もなく、
轟く車の爆発音もなく、
中心の路地を
歩く人影もなく。
悲しまないで、
愛しきフィレンツェよ。
思い出してほしい、君はイタリアにとって
まるで身体の中心にある心臓のような存在。
だから目覚めよ、
昇る太陽の光のもとで、
咲き誇るユリの花よ、
再び広めてほしい、
人々の心に
愛と希望を。
フィレンツェ、2020年4月11日 午前7時35分
表紙の画像:
マウリツィオ・デ・チッコ、2019年7月25日
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