言葉の漁師(ことばのりょうし)

di Maurizio De Cicco

言葉の漁師(ことばのりょうし)

14 Luglio 2025 multilingue Poesie 0
Un poeta che pesca parole in un oceano di silenzio A poet fishing for words in an ocean of silence

言葉の漁師(ことばのりょうし)

思考、言葉、そして行い。
この三つは、書くという行為によって結びつき、完成される。
思考は言葉へと姿を変え、
やがて「白黒はっきり」と紙に記される。

こうして、人は決断を下す。
つまり、
真実を認め、
意志を示し、
立場を明確にするのだ。

Verba volant, scripta manent(言葉は飛び去るが、書かれたものは残る)。
これは、思考に声を与えるために、
言葉を通じて、書かれたものを通じて、
いかに表現できるかを示す一例である。

詩とは、メッセージを伝え、
対話を求め、
心を通わせるためのもの。

決して自己満足のためだけに存在すべきではない。
それは、魂のない美しいだけのものと同じである。

むしろ、一つ一つの詩行、連、そして作品は、
常に何かを伝えようとしている。

もし作者がまだ生きているなら、
その書に込められた意味について問いかけることができるだろう。
そして、対話を通じて、
しばしば孤独と隔絶の中にある人々の心の扉が開かれるかもしれない。
誰かが本当に耳を傾けてくれることを、
人は望んでいるのだから。


言葉の漁師(ことばのりょうし)

言葉の川が
私の心を流れていた。
言葉の上にまた言葉が重なり
私の思考をあふれさせていた。
意味ある語りがあふれ出し、
そのとき私の前に現れたのは
神話的でありながら象徴的な姿たち。
彼らは自らの本質を伝え、
私との対話を求め、
私もまた彼らと語り合った。

流れゆく時の中で、
彼らは変わることなく、
最初から変わらぬ
自らのメッセージに忠実だった。

ただ人間だけが、
なおもその言語を
読み解こうとしていた。

そして私が、
心の眼をも開いたとき、
無限の威厳の中に見えたのは
無数、無数の星たちと
星座のきらめき。
そうして私は、
その言葉の川に釣り糸を垂らしたのだった。

フィレンツェ、2025年1月19日 午前6時19分


画像(がぞう, gazō): Maurizio De Cicco

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